フィリピン領 横須賀基地 

「日本の中のアメリカ」で働き始めたはずなのに、入ってみたらフィリピンでした

私をはめようとして、逆に赤っ恥をかいたフィリピン人従業員の話

 <横須賀基地のフィリピーナ達との共存への道シリーズ その2>

私がベースに勤務していた当時、従業員全員に嫌われていたフィリピン人女性従業員ヴィクトリア(仮名)がいました。私と同じタイトルでしたから仕事の等級は同じ。なのにボス気取り。そんな彼女にとって私は目の上のたんこ ぶだったのです。

すぐに嘘とばれるような嘘をついてまで、私をはめたがったフィリピン人従業員

目の上のたん瘤だった理由は、私が入ってきてから、日本人だけでなくフィリピン人達までもが「マリアが今の等級で仕事をしているのはもったいないね」「マリアがスーパーバイザーになってくれたらいいのにね」と言い始めたの です。おそらく彼女はそのポジションが空くのを狙っていたのでしょう。

彼女が私を邪魔だと感じていた理由は他にもあり、別の記事を立ち上げて書きたいのですが、そうすると確実に個人の特定につながるためどこをぼかして書こうか悩んでしまいます。あーどうしようどうしよう。
まあそれは置いておいて、そのたんこぶを潰すために、ヴィクトリアは私をはめることにしました。私がやっていないことを、私がやったようにでっちあげたのです。ところがその当時、幹部は刷新されており、彼女の後ろ盾となっていた人々はいなくなっていました。
そして新しくやってきた幹部であるイケメン上司は、ある日私をマネジメントのオフィスに呼び出しました。オフィスに呼び出されれば誰だって多少びびりますが、私もちょっとびくっとしてしまいました。


オフィスに行き、奥にあるイケメン上司のオフィスに呼ばれました。

カウチに腰掛けると、こう切り出されました。
「ヴィクトリアがxxxxxxxxxxxxxと言ってきたんだけど、僕はまず君に事実確認をしたかった。本当に君はこれをやった覚えがある?」
そういってある書類を見せられましたが、まったく身に覚えがないものでしたので、そのように伝えました。

「わかった、じゃあもういいよ。話は終わり。君、気をつけるようにね。これでわかったように、ここにはくだらないゲームを仕掛ける人間もいるということだよ」

事実確認もせずに頭ごなしに叱責する上司でなかったことに感謝し、私はあることを企みました。

ゴシップ大好きなフィリピン人にあえて餌をまく

ヴィクトリア本人に「どういうこと?」と詰め寄るよりも、じわりじわりと"I know you were trying to set me up...."と攻めていくねちねちしたやり方で復讐しようと心に決めた私。
オフィスで見せられたもの、聞かれたことを、一番お喋りなフィリピン人に「絶対誰にも言わないでね・・・」と言って教えました。黙っていられるわけがないこ となんて承知の上です(笑)。
すると私の狙い通りあっという間にこの話はフィリピン人達だけでなく従業員全体の間で広まり、もちろんヴィクトリア本人にも伝わりました。夜餌をまいておくと、朝には無くなっている、というような速さで広まるのです。

それ以来、ヴィクトリアは私と目を合わせることは一度もなくなりました。仕事で必要な時以外口もきかなくなったし、仕事のことで話をしている時でも、一刻も早く私の目の前から去りたいのが見ていてよくわかりました。私をはめようとして、すぐに嘘だとばれるような嘘をついたことが恥ずかしかったのでしょう。彼女にもそういう羞恥心がまだ残っていたことに驚きました。
私は自分のこのやり方がとことんくだらないと思いましたが、「日本人の品格にかけて」なーんてまともに戦っていたら自分がバカを見る相手です。お喋りのフィリピーナを利用して、あとは勝手に話が本人まで届くのを待つだけ・・・。それでよかったんですよ。
おまえらがおとなしいと思っている日本人も、実はこういうことを考えているんだよ、と時々知らせる必要はあるのです。外交でなめられるのは政府だけでいい。私は絶対に嫌。